夜の住人ホストが埋めるさみしい女性の心の隙間

夜の住人ホスト

出典:http://hanryuu-nikki.seesaa.net/

違いすぎるふたりに共に歩む未来はない

埼玉県に住むMさんは、高校でのいじめが原因で中退し、コンビニでアルバイトをしていました。両親は、Mさんの将来を案じていましたが、実家暮らしの彼女は、アルバイトの収入だけで十分だったのです。やがて彼女は、同じコンビニで働く大学生の男性が好きになり、付き合うようになりました。彼女は、1年、2年と楽しい日々を過ごし、いずれ結婚するのかなと思っていたのです。

しかし、そんな思いは、もろくも崩れ去ります。彼は、就職活動に忙しいからと、コンビニのアルバイトを辞めると、Mさんとの関係も疎遠になっていきました。彼女は、本当に就職活動に忙しいのだろうと待っていたのですが、実は、彼には別の女性がいたのです。偶然その現場を見てしまったMさんは、彼を問い詰めます。しかし、彼は、冷たくこう言ったのです。
「Mさんと一緒の未来は、想像ができない。だって違いすぎるだろ? 僕は、これから東京の会社に就職して、いろいろ経験したい。ずっとのんびりなんて、してられないんだよ」

誰でもいいから、ひとりでいたくないから、訪れた夜の歌舞伎町

彼女は、返す言葉もなく、その場を立ち去り、自宅で手首を切ってしまいました。しかし、傷は浅く、また、家族にすぐ発見されたので、大事には至りませんでした。

それからしばらく経ってもMさんの失恋の痛手は癒されません。彼女は、コンビニのアルバイトを辞めていました。ひとりさみしくなり、誰でもいいから声をかけてもらいたくて、夜の新宿歌舞伎町へと向かいました。通りを歩けば、ナンパされたり、何人ものホストから声をかけられます。しかし、そのすべてを無視して、何度も一番街を往復しました。本当はいろいろ話したい、話を聞いてもらいたいのに。そして、彼女は、少し垢抜けない、小柄な男性から声をかけられました。彼女の心の隙間にすっと入り込むように。
「お久しぶり~、元気だった?」
彼女は無視するつもりが、つい返事をしてしまいます。
「あの、私、あなたのこと知らないんですけど」
「やだなー、お店終わるまで待ってくれる? 飲みにでも行こうよ」
「あなた、ホストなんでしょ?」
「今はそうだよ。でも、あともうちょっとでおしまい。映画でも観てなよ。終わったら連絡するから、連絡先交換しよ!」

悪いとわかっていても人恋しさで引かれてしまう

今にしても思えば、直接ホストクラブに連れて行かないのは、彼のテクニックだったのでしょう。しかし、さみしかったMさんは、連絡先を交換して自宅に戻りました。

深夜1時過ぎ、彼からLINEで連絡がありました。また、歌舞伎町に来たら連絡くださいと。

その日の夜、Mさんは、再び歌舞伎町に行きました。そして、彼に連絡すると、お試しホストの案内をされました。彼女は、やっぱりそういうことかと思いましたが、何か引かれるところがあったのでしょう。その晩、彼女は、彼のいるホストクラブで、お試しどころか、カードの限度額まで使い込んでしまいました。しかし、彼女は、満たされた気持ちで帰路に着いたのです。

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